TRAILER
Introduction
あなたにとって「凶日」はなんですか?
自分にとっての最悪の出来事は
誰かにとってはちっぽけかもしれない。
自分にとってのちっぽけな出来事は
誰かにとっては凄いことかもしれない。
「生きづらさ」を感じている人々を描いてきた新鋭・野本梢監督と、本作が初主演で企画・プロデュースも務める田村魁成がタッグを組んだ、魂の一作。
ヒロインには、「赤い玉、」「オーファンズ・ブルース」の村上由規乃、さらに「浮かぶ」の田中なつ、映画、舞台と幅広く活躍する吉川流光、榎本桜、藤主税、三浦健人など、実力派俳優陣が脇を固める。
人との関わり、そして自分を見つめ直す、過去の記憶から未来へ、愚かさと救いを持ち合わせた野本梢監督最新作。
STORY
誠が高校生のとき、ひょんなことからキャプテンの未生(みお)に頼まれ、女子フットサル部の引退試合の記録係を手伝うことになった。
そのときの未生の采配によって、試合に出られずに悔しい思いをしていた秋保に誠は励ましの言葉をかけるものの、未生に遮られ秋保とは微妙な空気のまま別れてしまう。誠にとって「凶日」であった。卒業してからも彼女を想い続けていたのだが、街で彼氏らしき男性といるのを目撃してしまい、"秋保奪還計画"と題して特技を活かした謎のトレーニングに励む誠。そんな盲目な誠が未生をはじめ周りの人物に現実を突きつけられていく中で、あの「凶日」の記憶が自分の中で書き換えられたものだったことに気づく。
秋保を励ます言葉が未生を傷つけ、未生の采配が秋保を傷つけ、二人もまた、あの「凶日」を引きずりながら過ごしていた。誠・未生・秋保は互いにあの日を乗り越えるべく、模索をしていく。